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オニグルミ材で

 工房に植えたオニグルミに実がついた事にちなみ、同材を使った家具制作例を。

 

 当工房謹製の"耳付きスツール"には座面にオニグルミを使用しています。

 ミズナラやカエデに比べると比重が小さく、触感にあたたかみがあります。材として柔らかい印象がありますが、堅牢さも兼ね備えており、まさに中庸。 私も大好きな樹種のひとつです。

 

 ここでの”耳”とは製材時の樹皮,形成層に近い白太箇所を指し、そのまま材として使用しています。

カミキリムシの幼虫などの虫穴がつきやすく、材種によっては赤太よりも耐久性に劣るものもあるので、構造材としては除外される箇所ですが、意匠として使う事で立木であった頃の面影を感じ取ることができます。

 

 テーブル天板とかでよく見かけますよね(わざとそれらしく削ったニセモノ耳?もよくありますが)。

この製品では耳の表面をなるだけ現状維持、他の箇所とのアクセントになるようにワイヤーブラシでうづくり仕上げを施しています。

 W400×D320×H420 ¥35,000

※脚材、クサビ材はブナ(ヨーロピアンビーチ)、ホワイトアッシュ、ナラetc. 製作時に工房で賄える木材を使用しており、画像の通りではない場合がございます。(画像の脚はブナ、クサビは黒檀を使用)